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再考 「感動をありがとう」について [その他の日記]

昨日書いた記事について、もう少し付け加えます。

まず、「感動をありがとう」という表現に、単純に違和感を覚えています。
その理由をずっと考え、昨日いろいろ書いたわけですが、
今日また一つ思いつきました。

「感動しました」 これでいいのでは?
急にマイクを向けられたら、言葉のプロでない人なら慌ててしまうでしょう。
そんな時、うまく言えないけれど感動した、というのなら、「感動しました」と言えばすむのです。
それがなぜ「感動をありがとう」になるのか……

それは、ファミレスなどのバイト用語「こちらコーヒーになります」に通じるのではないでしょうか。
「コーヒーです」ですむところを、「コーヒーになります」と言う裏に、「コーヒーです」では言葉足らずで丁寧さに欠けるのではという不安があると、テレビで見たり本で読んだことがあります。
「感動をありがとう」も、自分の言葉足らずのごまかしではないでしょうか。

また、とてもおもしろい本を読んで、胸を打たれたとき、その本に対して「感動をありがとう」と言うでしょうか。
この言葉は、テレビでしか聞かれないように思えます。
とりあえず、そういえば間が持つし、「感動」とか「ありがとう」といった言葉はそこにある事象を美化できます。
そもそも、NHKのアナウンサーですら言うのです。
言葉のプロが使い、一般の人が発する映像を度々流せば、こういう場面では「感動をありがとう」と言えばいいのだと思われても仕方がないのかもしれません。


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珍言亭ムジクス

「落筆点蠅」は知りませんでした・・・「蠅」を「よう」と読むことも知りませんでした。
落筆点蠅の域に達することができたらと思いますが、その前に落書きレベルの文章をなんとかしなければ(^^;

さて「感動をありがとう」ですが、既存メディアを中心とした感動の大安売りに対応したものではないかと思います。
「感動を与えよう」「感動してもらえるように頑張ろう」といったお膳立てされた「感動=いいこと」の図式に対応して、感動した側も単に「感動した」ではなく「ありがとう」という感謝の言葉をつけてお約束を果たすという儀礼化なのかなと考えます。
そしてそれをお膳立てされたものでないものにも便利だから使うことで一般化していく・・・なんという感動的な流れなのだ!(嘘)

でも定型化した「感動をありがとう」が乱れ飛んでいると、その中で自分で考えた表現があると、特に際立ったものでなくても「いいこと言うなあ」ということになります・・・相対比較の一方のレベルが低いからなのですが(^^;
かくして感動は「言葉で表現しなきゃならないものか」ということがどこかへ行ってしまうのであります。

by 珍言亭ムジクス (2010-07-02 21:07) 

のすけの母

私のつまらない戯れ言にお付き合い下さり、ありがとうございます。
熱しやすく冷めやすいマスコミのこと、もう数日のうちに、この忌まわしい「感動をありがとう」も聞こえなくなると思います。
次にマスコミの餌食になるのは、大相撲?参院選挙?
大相撲で思い出しましたが、貴乃花が負傷をおして出場して優勝した時に、当時の小泉首相が「痛みに耐えてよく頑張った。感動した。」と言いましたよね。
あそこで「痛みに耐えてよく頑張った。感動をありがとう。」ではなく「感動した。」だったのが、今思えばよかったですね。
小泉純一郎の人を食ったような物言いは好きではないのですが、この発言は率直でよいと思います。
by のすけの母 (2010-07-03 20:33) 

e-g-g

「感動をありがとう」、この寒気のする言い方は
いつごろから広まったのでしょう。

ちょっと逸れますが、
良かった、美味しかった、感動した、
こういった決まり文句を簡単に使いすぎますね。
(自戒も込めて)
決まり文句(というか語彙の不足)は、
どこがどう良かったのか?
その先の思考を止めてしまい、
底の浅い観衆・観客文化が蔓延するのでしょう。

by e-g-g (2010-08-06 18:47) 

のすけの母

最近テレビで若い人が「スゲー」を連発してますね。
実はあれも耳に障ります。
どうしても心がざらつきます。
それに、なんでもかんでも「スゴイ」や「ヤバイ」ですませる人が親になったら、その子どもはどんな言葉遣いをするのか想像すると寒気がします。
by のすけの母 (2010-08-06 21:24) 

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